平成筑豊鉄道、九州初の懸賞付き定期発売

http://kyushu.yomiuri.co.jp/keizai/ke_06070301.htm

第3セクターの平成筑豊鉄道(本社・福岡県福智町)は7月の1か月間に限り、懸賞付き通勤・通学定期券を販売する。定期券の更新促進が狙いで、1等の5人には、購入した定期券と同じ区間の定期券1か月分が当たる。懸賞付き定期券の販売は2月に解禁されており、九州では初めて。

 同鉄道は乗客数の減少や、貨物輸送を廃止した影響で、厳しい経営を強いられている。乗客の6割近くが定期券を利用しているが、7月に更新期を迎える客の中には夏休みを控えた学生も多く、毎年、売り上げが伸び悩んでいた。

 懸賞付き定期券の販売により、これまで定期券の更新を控えていた人のほか、新たな需要が掘り起こせると判断して、販売を決めた。

 懸賞付き定期券は、偽造防止のため各定期券に印刷している5けたの数字と、抽選で選んだ番号が一致すれば当たる仕組み。8月5日までに抽選し、各駅の窓口やホームページで当選者を発表する。

 1等以外の懸賞は、2等(20人)が同鉄道の1日フリー切符。また、3等として、購入者全員に100円分の乗車券1枚を贈る。同鉄道からJR各線に乗り継ぐ定期券には、懸賞が付かない。

 同鉄道の2004年度の乗降客は1日平均6030人。うち、通学定期の利用が2584人(43%)、通勤定期の利用が866人(14%)を占めている。

 同鉄道では「売り上げ増加に向けて知恵を絞った。定期券の便利さや割安感に気付き、購入者が増えてくれれば」と話している。

懸賞サイトの新着情報はここでGET!